■ 抄録・要旨
| 純窒素を高圧ボンベから減圧導入してパージする方法では、加圧による容器破損があるためパージ流量を増やせない、自動でパージ停止が出来ない、発泡する試料の消泡への対応等の問題が伴った。そこで、これらに対処するため吸引ポンプを用い、室内空気を吸着樹脂カラム及び活性炭カラムで精製して通気する手法とした。ガス洗浄びんを超音波恒温水槽内に設置することで発泡を押さえ、パージ操作時の水温を上げられ抽出率の改善も期待できた。
河川水、下水放流水(n=16)でクリーンアップスパイク6:2FTOH-13C2,d2、8:2FTOH-13C2,d2、10:2FTOH-13C2,d2 の平均回収率は、83%、86%、86%、市販製品抽出液(n=5)で82%、82%、89%と良好な結果を示した。
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